日本の冬を久しぶりに何とか乗り切り、今度は久しぶりの春をむかえようとしている。
久しぶりの日本の冬でやりたかったのは「温泉」だ。スーパー銭湯的なモノでも今なら十分満足できる気はするが、やはりちゃんとしたとこが良い。
グーグルで検索すると、温泉なんていくらでも出てくるから、少々困る。
そんな中、近さ重視でチョイスしたのが「犬鳴山温泉」の不動口館だ。
外観は「あっ失敗したかな?」って気持ちになるが、心配ご無用。
色んなプランがあるようだが、今回は温泉と昼食のプランを選択。
宿泊者がチェックインする前の部屋で、12時過ぎからのんびり昼食が摂れる。
か、部屋で浴衣に着替えて、まずはひとまず温泉へ。
広さやバラエティさはないが、お湯自体が何とも気持ちが良かった。ヌルヌルし過ぎず、キシキシし過ぎず、それでいて身体の芯まで温まる。いくらでも入ってられる類の温泉だ。
室内風呂から扉を出て、階段を下ると露天風呂がそこにはある。
同じ風呂でも、雰囲気が変われば違った印象が持てるし、何と言っても階段の上り下りで景色が変わるのが良い。
温泉を堪能した後は、昼食だ。
前菜はこんなにお洒落で、かつ美味しいので、期待が膨らむ。前菜の役割は十分果たしている。
山なのに、魚が出てくるあたりは、魚好きにはありがたい。鮮度は抜群で、インパクトのあるモノで、楽しめた。
メインは「犬鳴きポーク」なるしゃぶしゃぶだ。こんなにも素敵に肉が盛られ、それでいてウマイ!のだ。
気持ちの良い温泉に癒された後に、こんなにも洗練された食事が提供されると、もうメロメロになる。さらに、
地酒の飲み比べを試そうものなら、天にも昇る心地となる。泉佐野ではおそらく唯一の酒蔵「北庄司酒造」の飲み比べセットだ。純米、吟醸、大吟醸を味わえるのだが、食事の美味しさを助長し、酒蔵に行きたくなるような、そんな素敵な第一印象だった。
食事は大変美味しく(お子様ランチも充実で、デザートもそれなりのこだわりが見え隠れ)、食後の温泉への誘いを強める。多少酔っていても問題なし、2回目の温泉を堪能した後に帰宅の途に着いたとさ。
身近にこんなにも気持ちの良い温泉があることに驚きを隠せなかった。絶対に行った方が良いと思えた「犬なき温泉」、是非是非お試しあれ!!