またまた台風がやってくる。今度は24号、名前はチャーミー。チャーミングな名前なのに、被害の大きかった台風21号に匹敵する勢力だとか。不安は自ずと膨らむ。
不安を少しでも払拭するために下記の準備で備える─。
・非常食(インスタント)
・飲料水(水、お茶など10L程)
・風呂に水をためる
・ランタン
・車のガソリン満タン
・モノを室内へ
前回の21号のときの反省を活かす。でもまあ、反省してもどうにもならないこともありますが。
台風21号は、泉佐野にもえこひいきなくやってきた。そして、これまで経験してきた台風とはあきらかに違っていた。それは、とても暴力的で遠慮のカケラもなかったのだ。
台風21号通過で、こんなにも被害を被ったと自慢する気なんてさらさらなく、歴史的な台風と出くわしたことを記録に残しておき今後に活かす。
・窓から見えたもの
勢力がとてつもない台風が来る、ということで、正直楽しみな部分があった。どれだけ荒れるのか、と。
徐々に風が強くなってきて、窓の外を眺めていると、色んなモノが飛んでいた。電線が切れたのだろうか、火花もあがっていた。古い家の瓦が剥がれ、飛ばされていた。屋根に立っているアンテナは今にも吹き飛ばされそうだった。
家の中にいても、窓を叩く風の音はどこか恐怖だったし、部屋の電灯が点いたり消えたりするのは、まるでドラマの世界のようだった。
この非現実的のような出来事は、台風さえ通過すれば終わるはずであった。
・台風通過後が大変
台風が通り過ぎたら、いつもの日常が戻ってくると思っていたが、そうはいかなかった。やはり、歴史的な勢力の台風21号は、いつものと違ったのだ。
台風は通過するとき、我々から電気を奪っていった。我が家の水はポンプでの組み上げ式なので、電気を奪われると必然的に水も止まってしまう。
1日ぐらいの停電と断水なら、イベント感もあり、何ともないのかもしれない。でもそれが4日も続くと、さすがにまいってくる。電気と水がない生活は思っている以上に不便なのだ。
・停電と断水
停電だけならまだ何とかなりそうなものだ。水風呂に耐えるのは想像を絶するが、あとは何とかなりそうだ。しかし、そこに断水が加わると一気に苦しくなる。
*トイレが大変
心地よく排出した大なり小なりの便は、流されずにそこにたたずんだままとなる。トイレに入る気も失せるくらいになる。だから、水は確保しておかないといけない。
*風呂に入れない
風呂にはもちろん入れないので、朝の洗顔や髭剃りは近くの学校の水を拝借した。丸1日、風呂に入らないと気持ちが悪くなる。スーパー銭湯的な場所を求めたが、台風通過後は、どこも臨時休業だった。
*充電できない
携帯の充電ができずに、不安になる。モバイルバッテリーは満タンにしておかなければならない。
*夏場はきつい
普段エアコンで暑さをしのいでいると、エアコンが使えないと酷くつらい。暑さに我慢ができないので、車の中で涼む。車中泊までした始末。ガソリンも満タンにしておいた方が良い。
水と電気が復旧したときには、ここは天国かと勘違いしそうになった。当たり前の生活が、いかに快適かが身にしみてわかった。
台風なんて自然のモノだから、無理なのかもしれないが、そろそろ台風撃退器みたいなのが登場してきても良いのに、と待望してしまう。
さて、そろそろ24号のチャーミーがやってくる。何事もないことを祈るばかりだ。