ありそうでなかったコーヒーのティーバッグとご対面 ── 。
今回試してみたのが、NESCAFÉ 香味焙煎 の DIP STYLE だ。
キャッチコピーは「開けて、お湯を注いで、漬けるだけ。完成まで90秒。」だ。
お茶や紅茶はティーバッグがあるのに、コーヒーのそれは、これまでなかなかお目にかかれなかった。なぜか?
理由は、ティーバッグ方式だと濃さが出ずに、コーヒー風味のお湯のようになってしまうからだそうだ。
コーヒーの本来の淹れ方でドリップすると、常に新しいお湯がコーヒーの粉にあたり、そしてお湯が対流するので、「しぼりとる」ようなカタチで、コーヒーがドリップされるという。
この本来の淹れ方を変えたのが、ネスカフェと世界一の珈琲抽出士の粕谷さんが考案したこの「DIP STYLE」なのだ。
コーヒーの特性を技術でカバーした格好だ。
バッグを入れ、
お湯を注いで、
待つだけ、
で、美味しいコーヒーが飲めるんです。即席で本格的な。
カップヌードルが、日清によって開発され、若者のソールフードになったように、
冷凍食品が、ニチレイや味の素からどんどん開発され、主婦の弁当つくりの強い味方になったように、
この「DIP STYLE」のコーヒーも誰かの生活に多大な影響を与えることになるのだろうか。
もちろん答えは「ノー」であろう、すでに缶コーヒーが幅を利かせているし、顆粒のインスタントもあり、そこに入り込んでいく程のインパクトはなさそうだ。
それでも、朝食後の一杯や旅先での一杯には良いのかもしれない。本格ドリップコーヒーと、缶コーヒーやインスタントコーヒーの間で活きることは、ひょっとしたらできるかもしれない。
新しいものを生み出すのは、アイデア性や技術や資金面などの労力がかかり、年々ハードルは上がるばかりだ。しかもそれがアタルかどうかは、誰にもわからない。
それでも、誰かに役立つと強い信念を持ってやり遂げていく人がいないと、新しいモノは生まれない。それが、大なり小なりはあるが、一般的に言うところの仕事なのだ。
是非一度、新しいコーヒーをお試しアレ!