泉佐野の界隈には、嬉しいことに美味しいパン屋が点在している。過去にいくつかを記事にもしている。
今回のパン屋さんは、241号線沿いの熊取にお店を構える。
真っ黄色の雨よけパラソルが目印だ。その名も Boulangerie Faveur ブーランジェリー ファブール だ。
場所はこのへん。
店内はとても狭い。店内の広さで、パンの味が変わったりはしないから、心配はご無用だ。
狭い店内に美味しそうなパンがズラリと並ぶ。
毎日様々なパンが並べられる。実に美味そうで、店内にいるとどれにしようか迷いに迷う。
美味しいパンがズラリと並んでいるのだが、このパン屋の圧倒的一番人気は、意外にも食パンなのだ。
この貼り紙が目印だ。売り切れの場合には「売り切れ」が貼られるそうだ。それくらいこの店の食パンに皆が注目しているのだ。
なぜ皆がそんなにその食パンに惹かれるのだろうか?
素材にこだわる(国産小麦100%で、天然酵母を使用している)ことで、食パンの程良いモチモチ感を出していて、その点においては、他店の食パンは持ち合わせていない、というのがあちこちのパン屋を試している妻の素直な意見である。
あの「乃が美」に負けず劣らずの食パンである、と勇気を出して言ってしまっても良いかもしれない。実用面(コスパなどなど)においては。
僕なんかは、食パンに押されている刻印に惹かれてしまう。美味しい食パンであることの印に見えてならないし、印を押す儀式的なひと手間は、食パンに何かが宿るような気がしないでもない。
それから、
お店のちょっとした心づかいが、そのままお店への好感に変わる。
おそらく余ったパンの生地で、ちょっとしたパンを焼いて、子供に渡してくれるのだ。こんな粋な計らいができるパン屋を僕はこれまで見たことがない。
そんな計らいができる人達がつくるパンなので、きっと美味しいはずだ、という期待がうまれるのだ。
是非一度お試しアレ!
余談になるが、
この鶴原から熊取に抜ける241号線には、隠れた美味しいお店がたくさんあるように感じるのは、僕だけではないであろう。
幻のベーグル屋に、
ボロいが驚くほどに美味い蕎麦屋に、
この食パン激ウマの優しいパン屋、
他にもあるかもしれないので、241号線を通る際には注意を道の両脇に向けてみることにする。