料理スイッチが最近よく入る。
こんな人が最近増えてるんじゃないだろうか、とふと思う。
ひと昔前に、僕みたいなおっさんが料理をしようと思うと、料理本を買ってきて、何を作るか選択して、材料をそろえて、本を見ながら調理する、みたいな流れとなっていたはずだ。書いていても、めんどくせぇ、と思ってしまう。しかも料理本の内容も堅苦しい料理が多かったんじゃないだろうか。ヤル気も失せる。
時代は進み、もう料理本を読んでる人なんていないんじゃなかろうか。スマホを片手に構えれば、クックパッドなどのレシピ情報が、天文学的数字で溢れている。それどころか、料理の仕方を動画でみれる時代になっている。
アップする人達は、それなりのモノをと一生懸命になっているから、素晴らしい料理が巷にあふれかえるのだ。いい流れだ。
「素晴らしい料理」の意味合いは多岐にわたり、簡単さ、早さ、珍しさ、本格さ、楽しさ、面白さなどなどだ。
ネットを見渡せば、料理をしたくなる情報がはびこっているのだ。だから、僕の料理スイッチは、自ら重い腰を上げて、努力的なことをしているわけでなく、今の時代が僕にスイッチを押させているのだ、気軽にね。
今回は、そんな流れでつくってみたよ。
見た目はアレだが、焼かない巻かないオムライス!だ。
これを作れれば、一目置かれること間違いなしです。ではさっそく。
◽️材料
にんじん、たまねぎ、ピーマン。
みじん切りにし、鶏肉は一口大に。鶏肉は大きく切れば肉肉しさがでるし、小さく切るとご飯との一体感が出せる。
それから、昆布ダシを準備。大抵のおっさんはダシの取り方なんて知らないのだが、ネットで一発だ。1リットルの水に、20グラム程の昆布を入れ30分程まち、その後中火で熱を加え沸騰前に昆布を取り出せば完成だ。
それからタマゴ。
材料に目新しいモノはない。ここまでは、何食わぬ顔でフツーにこなせば良い。
◽️ご飯をつくる
さあ、ここからだ。みじん切りにした野菜と鶏肉を炒めていく。
バターをひく。
まずたまねぎを炒める。塩をふりかける。
次ににんじん投入。ここでも塩ををふりかける。
それから、ピーマン投入。ここでも塩をふりかける。
最後に鶏肉を投入。またしても塩を忘れずに。
ここままでは、ごくごくフツーだなのだが、ここからだ。
な、なんと、コメを洗わずに投入!こういうのが、おっさんを興奮させる。コメをそのまま炒めるって!みたいなツッコミが入りそうだ。
コメを野菜・鶏肉と十分馴染ませたあとに、あの昆布ダシを入れる。昆布ダシは、コメと同量入れるのが注意点だ。
馴染んだら、炊飯器にセットする。おっさんからしてみると、この常識破りのコメへの対応が楽しくて、ホントにちゃんとできるの?的な好奇心を駆り立てられる。
炊飯器にセットすれば、あとは炊飯器が上手いことやってくれるのだ。
あっ、炊飯器のセットの前にローリエの投入を忘れずに。こういうのは、お洒落ポイントとなる。(ぶっちゃけローリエの効果なんてわからんのだが、お洒落な葉を落とすのがカッチョイイのだ)
これがご飯の完成。ちゃんとできてます。ピラフ的なご飯である。
◽️タマゴの部分
ご飯で楽しさを十分謳歌したのだが、タマゴがこの料理がキモとなる。
タマゴを混ぜて。
な、なんと湯せんするのだ!
この発想もおっさんを虜にする。オムライスのタマゴは、いかにトロトロに焼くかがポイントで腕の見せどころだった常識をぶち壊してくれるのだから。
ひたすらかき混ぜながら、タマゴがトロトロになるのを待つ。お湯の温度は沸騰前の80度くらい。
この工程が一番の頑張りどこだ。汗を流してかき混ぜよう!
◽️完成の盛り付け
タマゴがトロトロになったら、ご飯にかけて、ケチャップをかけて完成だ。
新しい概念のオムライスの完成だ。
もちろん美味しく頂きました。
時代のツールが、料理の冒険心と面白さと楽しさを駆り立ててくれる。手軽に料理にチャレンジして楽しめる環境が、今の時代にスッと出てきたのだ。
料理をするおっさんが、今後どんどん増えてきそうな予兆を感じる。
おっさんの嫁さん達よ、多少不味くても賞賛の嵐を浴びせよ!おっさんのモチベーションを保てば、いずれ料理の腕前が上達し、家事が楽になるかもしれないのだから。
是非お試しアレ!