最近、娘と買い物に出かけることがある。
娘は小学生の低学年なので、お菓子売り場をこよなく愛する。だから、お酒売り場やつまみコーナーをウロつく僕に対して、失望的な眼差しを向けてくる。
でも、塩っぱいお菓子はお酒のつまみになるので、そのへんで娘と意気投合することは時々あり、娘のテンションも上がる。
そんなことを繰り返しながら、お菓子売り場でお菓子を選んでいると、ふとした僕の鼻歌に、娘が過剰に反応する。その鼻歌は、カールのCMであったり、ポリンキーのCMであったり、スコーンのCMであったり。
自分でもビックリするのが、昔のCMソングが、いまだに記憶に残っている、ということだ。
その記憶から奏でられる騒音ともとれる僕の鼻歌を娘が真似るのだ。原曲を聞かせないと、間違って記憶されてしまうかもしれないといつもヒヤヒヤしている。
娘用にユーチューブをあさっているというのもあるが、この手のCMソングは、おそらく同年代の方々なら共感を得られるだろうと、懐かしさのお裾分けを試みることに。
<ガリガリ君> 赤城乳業
少年の心をいつの時代も鷲掴みにしている「ガリガリ君」だ。
♪ガーリーガーリーくんっ!の軽快なリズムは今でもみんなの人気ソングだ。
<ポリンキー> 湖池屋
三角形の秘密は、当時みんなが知りたがり、そして覚えた。♪ 教えてあげないよっ!ジャン! は誰もが忘れられないフレーズだ。
<カール> 明治
懐かしい…、懐かし過ぎる。数年前に東日本でカールの販売が終了したのは記憶に新しい。
♪それにつけてもおやつはカール! は、きっと死ぬまで僕の頭から離れることはないだろう。
<スコーン> 湖池屋
もう言葉はいらない。強烈なインパクトだ。
懐かしさはあったでしょうか。
これらのCMは、正しい原曲として娘に聞かせるとして、どうして、昔のCMソングが、いまだに記憶に残っているのだろうか?という疑問を解消すべく、少々調べてみた。
記憶に残るのには、3つのポイントがあるようだ。
①本質に直球で迫らず、少しズレた印象(ギャップ)を与える
これは、少し視聴者に「引っ掛かり」を与えて記憶に残す手法らしい。スコーンなんてまさにそれにあたる。ハードダンスを盛り込んでますからね、おやつに。これは、引っかかりまくりますよね。
ちょっと引っかかる、とか、おかしいと、学校で話題となり、ああだこうだ言うのが記憶に残りやすくなる。
②同じフレーズを繰り返す
これは素人発想に近いが、きちんとした手法のようだ。繰り返すと、くどいと思われるが、それが「引っ掛かり」となり、記憶に残る。
ガリガリ君にスコーンは、まさにこれにあたる。
③癒し、ヒーリング効果がある
その音楽を聞くだけで、安心感を得たりやる気が出たりするのが良いらしい。
カールはまさに、癒しの、安心感の象徴のような音楽である。
なるほど、なるほど。心理学にも通じそうな内容である。
僕は、昔の懐かしCMソングを娘に伝えながら、今流行りのCMソングを娘にから聞き出すことにする。
おそらく、共通点がありそうだから。