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約5年の大阪は泉佐野の生活を経て、次は川崎は溝の口。美味しいものをお伝えできれば。

「居酒屋わんわん」が変貌を遂げようとしている?!その経過とその理由とは?

先日「居酒屋わんわん」のご紹介をした。まだの方はまずは、こちらを↓

https://www.shogots1978.com/entry/2020/04/11/203644

今回は、その続編だ。

 

「居酒屋わんわん」が、コロナウィルスの感染拡大にあわせて、その姿形を変えているのだ。

決して「わんわん」が「にゃんにゃん」や「めーめー」に変わったとか、オーナーが変わったとか、移転を決めたとか、そういった類のことではない。

何と、居酒屋の自粛を始めたのだ。事情が事情なだけに、仕方のないことなのかもしれない。

ただ、居酒屋は自粛するが、その代わりにレストランとして営業はしているようだ。しかしながら、お店のスタイルを模索しているのだろう、ここ最近行く度にスタイルが変わっているのだ…。

 

 

◽️和風スタイル

先日訪れたときは、こんな貼り紙が…。「冷やし中華はじめました」

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夏の訪れの合図でもある「冷やし中華はじめました」はみんなのものだ。だから、どう使おうと「お店の勝手でしょ」と、志村けんに敬意を払いながら「カラスの勝手でしょ」みたいに書いてみる。

もう、冷やし中華なのだ。このお店は、血迷っているのだろうかと心配になる。

座席につき、メニューを開こうとしたら、どうだろう。

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な、なんと、「居酒屋わんわん」のメニューの大部分がセロファンテープで封をして、置いてある。メニューは「本日のおすすめ」しか実質ないような格好だ。

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メニューが激減していることに、顔をしかめたのを見られたのか、店員が、

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「サービスでーす!」とぶた唐揚げを出してくれた。コロナの影響でお店はホントに大変なのだ。

仕方なく「本日のおすすめ」からオーダーをしていくことに。

サラダに、

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たまごやきに、
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肉炒めに、
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冷奴に、
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焼きそば。
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もう、レストランというより、家庭の味!みたいな感じで営業をした方が良いようにも思える。

美味しいのは、間違いなく美味しい。ただ、お店の方向性に迷いが生じているのは手に取るようにわかる。

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完璧な冷やし中華なのだが、時期的に少し早いのは、お店の迷いの証のように感じる。きっと志村けんさんもそう思うだろう。
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◽️イタリアンスタイル

和風スタイルで、やはり迷いがあったのだろう、次に訪れたときには、立派なイタリアンに早変わりしていた。

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f:id:shogot1978:20200426085749j:imageスパークリングワインの乾杯で開幕。
f:id:shogot1978:20200426085712j:imageメニューは「おまかせコース」だけで、まだまだお試し感は拭えない。

それでも、料理はとても丁寧につくられていて、もと居酒屋とはとても思えないレベルだ。

まずは Antipasto misto。

f:id:shogot1978:20200426090135j:image前菜は、完熟トマトのカプレーゼに、きのこのアーリオオーリオ、サーモンと新玉ねぎのカルパッチョだ。彩りも良く、お酒のすすむ前菜だ。ワインをあけ、レモンサワーを嗜む。

 

それから、Carne e Pesse。
f:id:shogot1978:20200426090140j:imageいろいろ野菜とささみのスパイシーフリット。やけにサクサクしている。サクサク感の秘密を尋ねると、衣は通常、小麦粉と卵と水だが、水の代わりにビールを使っているという。

アルコールは揮発性が良く、沸点が低いので、衣を激しく沸騰させることができるのだという。

会話から、本格的イタリアンの雰囲気が漂ってくる。
f:id:shogot1978:20200426090129j:imageイベリコ豚のタリアータ。どんぐりをたらふく食べたイベリコ豚は、うまい。

 

メインに、Pasta。

f:id:shogot1978:20200426090755j:imageパスタは4つからの選択方式で、迷いに迷ったがカルボナーラに。

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濃厚さは抜群な上に、シメの一品としても成立する完璧なカルボナーラだ。

 

最後に、Dolce。

f:id:shogot1978:20200426091018j:image何杯のお酒をあけただろうか。ようやく、ジェラート盛り合わせとコーヒーにまでたどり着いた。長い、しかし充実した道のりであった。
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サッパリ感で締めくくれるデザートだ。

 

食後酒もすすめられたが、もう何も入らない。大満足である。

 

 

コロナウィルスの感染拡大で、「居酒屋わんわん」はもがいているようにもみえる。次回訪れたら、テイクアウトはじめました!みたいな看板がかかっているかもしれない。

何かが蝕まれるかのように、着実に状況は変わっていて、以前の日常はもうどこかに行ってしまい、いつ帰ってくるかもわからない。

不謹慎な言い方なのかもしれないが、こんな変化をチャンスに捉えられるかが、大切なのかもしれない。

「居酒屋わんわん」は「イタリアンわんわん」に変わるかもしれないように。