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約5年の大阪は泉佐野の生活を経て、次は川崎は溝の口。美味しいものをお伝えできれば。

「いぶりがっこのタルタルソース」人気急上昇の逸品!何がそんなにスゴいのか?!

唐突だが、いぶりがっこをご存知だろうか。

僕は、最近はじめて知った。

「いぶりがっこ」は、燻した大根の漬物のことで、秋田県の保存食だそうだ。(がっこは、秋田の方言で漬物を意味する)

この「いぶりがっこ」がちょっと流行ってるみたいだ、「いぶりがっこの○○」みたいな感じで。

もう、何がどう流行るか全く読めない。

 

で、

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今回はこの いぶりがっこのタルタルソース のご紹介。

「いぶりがっこ」自体を食べたことがないので、胸を張ってどうこうは言えないが、それでも「いぶりがっこのタルタルソース」から「いぶりがっこ」を見つめて、ああだこうだ言ってみようかと。

 

商品名:いぶりがっこのタルタルソース

販売者:株式会社もへじ

製造者:桃宝食品株式会社

内容量:160g

価格 :429円

 

 

◽️誰がつくってる?

桃宝食品はあまり聞いたことないが「株式会社もへじ」は、食品の卸売り、オリジナル商品の開発をしている会社で、あのカルディが販売先となっている。

カルディ店内でよく目にする「もへじマーク」が付いている商品がそれにあたる。

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もへじは、ホームページでこんなことを言っている。

おいしいものに目がないから…

素材にこだわった、最高の逸品をお届けしたい。日本のおいしいものを、もっと知っていただきたい。そんな想いで、全国のおいしい食品を探し続けています。

だからである。カルディには、ちょっと物珍しくて美味しい食品が並んでいるのは。

「いぶりがっこのタルタルソース」は、そんなカルディに並んでいる「もへじ」の食品だ。良い意味での安定感を、当たり前のように期待できる。

 

 

◽️実食

「もへじ」の商品と言えども、「いぶりがっこ」とか言われてもいまいちピンとこない。

f:id:shogot1978:20201010090538j:imageそれに中身はこんな感じで、

f:id:shogot1978:20201010090719j:image少々グロテスク感もあり、躊躇が伴うかもしれない。味は大丈夫だから、と言われても首を傾げてしまうかもしれない。が、ヒトがそうであるように、この「いぶりがっこ」も見た目で判断しない方がよい。

サラダにかけて遠くから見てみると、タルタルソース感が強く出て、違和感なく食べれそうになる。
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大根も漬物も決して珍しいものではないが、「いぶりがっこ」の燻りはレア感が膨らむ。そのレア感通りに、燻りがとても効いていて、タルタルソースに迷惑をかけることなく、味全体を引っ張っている印象を受ける。

燻りだけでない。漬物となった大根も、普段のシャキシャキ感で抜群の存在感を示している。

見た目は、タルタルソースが全面に出ているようだが、実はこのコラボをコントロールをしているのは、いぶりがっこの方なのだ。

 

 

◽️もへじのスゴさ

いぶりがっこは、長い寒い冬を越すための保存食として、秋田県の昔の人の知恵であみだされた。

まさか、フランス発祥のタルタルソースと組み合わされて、うまいうまいと食べられる食品になろうとは、夢にも思ってなかったであろう。

時が経ち「いぶりがっこ」は、もしかしたら、伝統食的な位置づけになりつつあり、さらには忘れられそうな存在だった可能性すらあるのかもしれない。

もしそうなら「もへじ」は会心の逸品を世に送り込んだカタチとなる。埋もれそうな東北の伝統食品にスポットライトをあて、西洋の人気ソースを掛け合わせることで、人々をアッと言わせる小洒落た商品を作ってしまったのだから。

 

あの中田英寿が日本酒の良さを見直し、トレンディな感じで世界へ発信しファンを増やしたように、もへじは「いぶりがっこ」の魅力に気付き、タルタルの助けで息を吹き返させた。

現代の食は完全に"簡便さ"に走っている。が逆に、時間をかけてつくられた日本の文化のにおいのする逸品を見つめ直してみるのも楽しそうだ。その方がよっぽど奥深く、ちゃんとした「食」に出会えるかもしれない。

 

「いぶりがっこのタルタルソース」は、そんな奥深い味がした逸品だ。

 

お酒にも合うし、肉にも魚にも、何でも合いそうな「いぶりがっこのタルタルソース」、機会があれば是非お試しアレ!