泉佐野周辺のパン屋はだいぶ訪れた。どこもお洒落で、美味しいパンが食べられる。
今回は、少し趣向の違ったパン屋のご紹介。
その名も 焼きたてパンの店 ベイクショップ いてや だ。
営業時間:7:00-21:00
営業日:無休
場所:大阪府泉南郡熊取町小垣内2-41-5
電話:072-453-0055
ウェブサイト:なし
お店の外観はあれだが、とってもあたたかいお店なのだ。その理由とは何だろう?
◽️おばあちゃん
お店に入ると、このおばあちゃんが優しい笑顔で迎え入れてくれる。
話によれば46年前から、このお店を切り盛りしているという。志村けんがドリフターズに正式加入し、長嶋茂雄が巨人を引退した1974年頃のお話だ。
そんな時代から脈々と続いているお店なのだ。
奥に座っているのがパンを焼くオーブン。右奥に陣取るはカキ氷機。これらは開店時に購入したモノらしく、ずっと使い続けている。
そんな大切に使われ続けているオーブンで、丁寧に焼かれたパンがまずいわけがない。古き良き時代の味がしそうだ。
そんなお話を懐かしげにしてくれるおばあちゃんが守ってきたのは、パンの味だけではない。
このお店は、こども達の憩いの場としても機能している。小学校が近いのと、おばあちゃんの人柄で、そうなっていったのであろう。
そんな優しいおばあちゃんの作るパンが、懐かしさを含みながらめちゃくちゃ美味いのだ。
◽️名物 チーズ食パン が激ウマ!
このお店の目玉が、このチーズ食パン。
あの旧式オーブンとおばあちゃんのセンスだからこそ、出せてる味わいなのかもしれない。チーズ関連のパンは世の中にはごまんとあるが、ここのチーズ食パンは群を抜いて個性があって美味い。
貼り紙にも「人気商品チーズ食パン」と書かれている。ホントに美味いから人気なのだ。
見た目はフツーの食パンなのに、中に潜むカマンベールチーズが相当やり手なのだ、きっと。多過ぎず少な過ぎずの絶妙な量で、パン全体の味わいのバランスをとっている。入っているのはカマンベールチーズだけでない、長年のこだわりも一緒に練り込まれている。
まだまだ知る人ぞ知る的な存在かもしれない。だまされたと思って一度食べてみてほしい、と心底思う。
おばあちゃんは、1日で焼く数を決めているみたいだ。確実をとるなら予約をおすすめする。
◽️他のパン
チーズ食パンの破壊力のせいで、どうしても他のパンの影が薄くなってしまう。が、他のパンもあのオーブンで丁寧に焼かれていて美味い。
手頃なお値段が優しい。サンドウィッチもある。
どれが良いか迷いに迷い、結局カレーパン。パン屋で迷ったらカレーパンかクロワッサン。
特にお洒落なわけでもないし、店内はパンだけでなく、駄菓子やカップ麺や野菜やアイスなんかも置かれている。
もちろんパンを売っているのだが、近隣の人達との繋がりをとても大切にしているんだろうな、とひしひしと感じる。古き良き昭和の時代では当たり前だったことも、今の時代ではとても貴重になってきている。
懐かしさを求めて、是非一度お試しアレ!