ぶどう狩りのお話。
今回は、福井観光ぶどう園のぶどう狩りのご紹介。「福井観光」と書かれると福井県を連想しそうになるが、これは農家の方の名で、場所は滋賀県は竜王町となる。8月から9月初旬が、ぶどうの旬なので、年1のチャンスを見逃さずに訪れたい。
滋賀県のぶどうの収穫量は決して誇れる量ではないが、気候を活かし、農家の方々の情熱で、甘くて美味しい心のこもったぶどうがつくられている。
営業時間:要確認
営業日:要確認
場所:滋賀県蒲生郡竜王町山之上
電話:0748-57-0057
ウェブサイト:なし
◽️○○狩りの狙い
今回は「道の駅 アグリパーク竜王」で、ぶどう狩りの予約を入れた(これが一番手っ取り早い)。気候が適しているのだろう、ぶどうの他にも月ごとに様々な体験ができる。
https://www.aguri-p.com/farm.html#fruit 詳細はこちらを参照いただきたい。
いつ来ても、なんらかの体験ができそうだ。
ご覧のマップように、アグリパークの周りには農園が点在していて、おそらくそのほとんどが「観光農園」だ。
我々消費者は、果物の収穫の体験を通して得られる価値を求め、農園側は、本来の営利とは異なる収益を見込む。お互いの利害がバチっと一致しているのだ。
一度に食べられる量なんてタカが知れている。満腹に加え、普段できない体験から何を学ぶかが大切であり、農家もB級品を捨てずに活かせるならそんな嬉しいことはない。
これだと農産物の果たす役目が少しズレてしまう嫌いはあるが、そこに需要があるからビジネスが成り立つ。我々は、満腹を狩るのではなく体験を狩りたい。
◽️さあ狩ってみよう!
入口からザ農園の雰囲気で、懐かしさと安心感が漂い心地が良い。悪という概念なんてまるで皆無、そんな。それに、頭上にしげっているのは迫力満点のシャインマスカットだ。
が、残念ながらこれは狩れない。農家の方の趣味でつくっているそうだ。さあ、気を取り直して。
ぶどう狩りの農園のふどうには、しっかりと紙袋が被されていて、袋の開封はぶどうを枝から切ってからとなる。まるで福袋のような感覚だ。が、もちろん、しっかりと熟したぶどうが約束されているエリアのぶどうなので、躊躇はいらない。気の向くままに、もぎ取って口に放り込んでいけば良い。
この日は、無限食いの代名詞「デラウェア」と食べ応え抜群の「アーリースチューベン」の
収穫体験だ。
実際にぶどうを狩り、むしゃむしゃ食べていると、当然のように房によって、酸味や甘味のバランスの違いに気付く。
ぶどうに栄養分を最大限に送り込むために、余計な木の枝を切り落としたりして、栄養分の蓄積コントロールをしている。それから、種無しにするために植物ホルモンの「ジベレリン」につけたりもしている。ぶどうを世間が求めている品質に醸成するために、あらゆる知識と経験と勘を総動員して、ぶどう作りをしている片鱗をぶどう狩りを通して見てとれるのだ。
そこから派生して、木の幹や枝が、美味しいぶどうのために、写真のように不自然なのび方をしている。ぶどう自体のストレスの影響はないのだろうか、などなど現場にいればそんな疑問は尽きない。
元をとるための満腹も悪いとは言わないが、子供には体験を通して収穫したそんな知識をきっかけにして、色んなことに広げていってほしい、と切に思う。
◽️道の駅として
「アグリパーク 竜王」は道の駅なので、直売所の機能も果たしている。新鮮で安価な農産物が手に入るのは嬉しい。が、生産者側はどうしても不利な立場になりがちなので、そのあたりのバランスを上手にとってもらいたい。じゃないと、せっかく蓄積に蓄積を重ねた農業ノウハウがなくなりかねないから。
ぶどう狩り、機会があれば是非一度お試しアレ!楽しいですよ!