一風変わったらーめんを食べた話。
今回は、らーめん屋の 丹頂 のご紹介。海遊館へ向かって駅から歩いていたら、ご覧のエキセントリックな店構えが目に入る。子供たちからは非難轟々も、ひるまず入店。
営業時間:土日祝→11:30-22:00 月-金 →11:30-15:00 17:00-22:00
営業日:定休日は不定休
場所:大阪府大阪市港区築港3-8-7
電話:06-6576-6826
webサイト:なし
では、さっそく。
◽️名物!茶碗蒸しらーめん!
あんな風変わりな外観を見て、少し入店を躊躇したのだが、背中を押してくれたのが「茶碗蒸しらーめん」だ。これまで食べたことも聞いたこともないのだが、キラリと光る何かに心惹かれた。
美味しいモノ同士の掛け合わせは、その波長が合わず、大抵はうまくいかない。それでも、「茶碗蒸し」と「らーめん」の融合は、チャレンジングで好奇心をくすぐられる。果たして、どんな代物なんだろうと。
どーん!と茶碗蒸し風に、蓋が付いての登場。蓋をあけてみると、巨大茶碗蒸しがきたのかと勘違いするぐらい、茶碗蒸しにしか見えない。が、レンゲを差し込むと、らーめんの雰囲気が顔をのぞかせ、胸を撫で下ろす。茶碗蒸しは表面だけで、その下にらーめんが待機している。ほら、麺のお出ましだ。フツーの中華麺だが、驚くほど茶碗蒸しにマッチしている。らーめんである証のように、焼豚も登場。茶碗蒸しのダシ風味と、らーめんの鶏ガラ醤油が絶妙なバランスを保っている。こりゃあ美味い!これぞ天保町の名物だ!スープまで飲み干すほど。
「何でまた『茶碗蒸しらーめん』なのか?」の僕の問いに、店長らしき人は、何でもないような顔で「茶碗蒸しうどんからヒントを得たんです、昔は和食職人だったもので」と。着想はそんなところから。誰もやっていないことを思い切って(信じて)やってみる。そんなチャレンジ精神に脱帽する。
◽️他のメニューも
もちろん「茶碗蒸しらーめん」が名物で、人気上位を独占している。トッピング的な、角煮やチーズフォンデュなどの発想の突拍子もなさが、丹頂らしさが出ていて、さらにお店のカラーを濃くしている。
茶碗蒸しらーめん以外も充実している。らーめんは、鶏ガラ醤油が基本。中でも「紅の豚らーめん」は表面が赤で埋め尽くされ、相当の激辛なので興味津々だ。次回はこれを食べたい。
アルコールがあるのも嬉しい。
昼間からのビールは相変わらずにサイコーだ。
◽️その他
一風変わっているのは、外観だけではない。カウンターだけの店内、席について見上げると、溶接用の仮面がズラリと並ぶ。異様とも言える光景だ。
そんな不思議が押し込まれているようなお店なのだが、この「となりの人間国宝」シールが貼られていると、それなりに格式高く感じられてしまうのは僕だけだろうか。有名人のサインもそれを後押しする。
大阪港に行く機会があれば、是非一度お試しアレ!たまにはこんなお店も!