新しいテイストのビールを飲んだ話。
今回は、炭酸でつくる自由なビール ビアボール のご紹介。サントリーが出しているということもあり、巷ではちょっとした話題となっている。ビール党のおっさんにとっては、これは何なんだ?と興味を引かれる。果たして、一体どんなビールなのだろう。
では、さっそく。
◽️ど派手な陳列は期待の表れ!
スーパーに行くと、イチオシ商品のような取り扱いで、ビアボールが積まれていた。これは間違いなく期待の表れか、あるいは、すでにもう大人気なのかもしれない。
宣伝広告の中には「2023年ヒット予測総合3位」とある。日本中が今後ウレると考えているのだ。箱に入ったグラス付きのもの(限定品)と、
ビアボール小瓶(334mlが698円)を取り揃える。
これだけ盛大に陳列されると、ついつい手が伸びてしまう。さっそく、1つ購入して自宅で楽しむことに。
◽️さあ、飲んでみよう!
開封すると、ビアボールとグラスとキャップがお出まし。何だか楽しくなってくる。
専用グラスが何だか特別感を演出してくれる。
①グラスに氷を山盛り入れます。コンビニのアイスコーヒーをつくるときのような、あるいは、ハイボールをつくるときのような感覚だ。まずは、キンキンのグラスをつくるのだ。
②点線ラインまで冷えた炭酸水を静かに注ぎます。専用グラスだとわかりやすい。おすすめの点線まで注ぐ。意外と炭酸水を多く入れるな、という感覚。
③実線ラインまでビアボールを注ぎます。ますますハイボールに見えてくるが、これはビアボールだ。
④炭酸が逃げないよう、ゆっくりと縦に1回混ぜたら完成です。ビアボールの完成だ。ここまでくると、泡の感じや色がビールっぽく見えてくる。
ビアボールは、酒税法上は立派な「ビール」。アルコール分16%の原液をかなり薄めるので2〜3%の超ライトなビールといったところだろう。麦芽の甘みやホップの華やかさもあり、氷による冷たさの持続性もある。これ1本で8杯ぶんを楽しめるなら、698円も悪くない。
ここまできて思うのが、「ホッピー」の進化版か?という思い。先人のホッピーは、1948年から始めている大先輩だ。ホッピーは焼酎に麦芽飲料を混ぜるのでちょっと違うが、現代版のホッピーが出たとも言えなくもない。
◽️サントリーの狙いとは?
正直、ビール党にとってみるとやはりビールが美味く、素直にビールを飲めば良いと思ってしまう。ただ、サントリーさんは未来のビールを考えているのだ。単純に美味い不味いの話ではない。そう、若者のビール離れをどうにかし、アルコール飲料市場活性化の思惑がそこにはある。
かつてサントリーは、オッサン臭いウイスキーを「ハイボール」で一杯目に飲むお酒に変え、新たなウイスキーの存在価値を見出した。あの小雪に、菅野美穂に、井川遥に、「ハイボールお好きでしょ」と聞かれれば、「大好きです」と答えないオッサンはいなかったはずだ。今回のビアボールは、黒島結菜が、
「ビールに、おいでよ」と誘っている。おそらく若者はこぞってビアボールにいきそうだ。まぁ、そんなことは飽くまできっかけなのだが、新しい飲み方の提供で、ビールの未来を変えようとしている。
ビールの濃さも変えられ、ライムやレモンを絞っても良い、飲み方のバリエーションはかなり広く、若者が大好きなチューハイに近い。新しい飲み方で若者を取り入れ、ビールの未来をつくろうという意気込みに感服する。
いかがでしょうか、色んな可能性を秘めたビアボール。ビールの未来を考えて、飲んでみるのも悪くない。機会があれば是非一度お試しアレ!