美味しいフレンチを食べた話。
今回は、TOKIO フレンチルナティック のご紹介。外観からは、フレンチらしさを微塵も感じないが、そこにはそれなりの理由とコンセプトがあるのでご心配なく。二子玉川駅から猛暑の中、子供達を引き連れ徒歩15分。無事入店後、通されたのは極暑のテラス席…、どうなることやらと思ったが、大満足のランチに。
営業時間:11:30-21:30 日曜のみ21:00終了
営業日:毎日
場所:世田谷区玉川1丁目1−4
電話:03-3708-1118
webサイト:https://tokiofrench.com/
キンキンのプレモルで乾杯─。では、さっそく。
◽️本格フレンチが美味い!
外観や内観はアレたが(理由はのちほど)、料理のレベルは恐ろしく高い。この値段でこの料理が食べれるのか!と感動レベル。
◆ 本日のスープ ¥537この日のスープは「アスパラとほうれん草のスープ 冷製」。まず口にしたこのスープが絶品で、お店のレベルの高さがうかがえる。濃厚で野菜の甘味と旨味が絶妙なバランスで、いくらでも飲めそうだ。
◆ ワタリガニのトマトクリームパスタ ¥1,346開店当初から人気を誇るパスタだけあり、破壊力がとんでもない。目を見開いてしまうほど濃厚なカニの旨味に、トマトを上手く取り込み、度肝を抜かれるソースとなっている。そのソースと太麺パスタの相性が抜群。これはリピート必須の逸品だ。
◆ 焦がしにんにく香るゴロゴロ牛フィレすじ肉のアラビアータ(唐辛子入トマトソース)¥1,164料理名の長さが、フレンチらしさを漂わす。もちろん「らしさ」だけではなく、味わい深い逸品。ホントにゴロゴロするほどフィレすじ肉(トロトロの柔らかさ)が散りばめられ、ニンニクとトマトのソースと手を取り合い、何とも言えない深い旨味を感じる。ピリッとした辛さも食欲に拍車をかける。
◆ 牛ハラミのステーキ ディアブルソース ¥1,355このメインのお肉がサイコーに美味い!ピリッと辛いディアブル(悪魔風)なソースが、柔らかいハラミと良く合う。あまりにソースが美味しく、ガーリックトースト¥391 に湿らせて食べるほど。(フレンチのソースはどれも美味しいので、このガーリックトーストは大活躍だ)
◆ 牛フィレすじ肉のシチュー ¥628先ほどパスタに入っていた牛フィレすじ肉で、今度はシチューでしっかりと向き合う。柔らかさとスープが劇的に美味く、思わず笑みがこぼれる。
◆ シーフードグラタン ¥891こちらでシメる。具材たっぷりで、食べ応え抜群だ。
どれも本格的な料理で大満足だ。※メニュー表は最後に載せておく
◽️コスパ最強の理由がコレだ!
これほどまでに美味しいフレンチをこんなにリーズナブルに食べれるのには、やはり、それなりの理由がある。
このお店のコンセプトは「フランス料理を日常に!」。多くの方に、フレンチに対する敷居の高さのイメージを払拭してもらい、気軽に楽しんで欲しいという想いが伝わってくる。現に家族を連れて楽しめた我々は、まさに、それを体感できたと声を大にして言える。
フランス料理を日常にするために、もちろん犠牲も払う。フレンチには付きものの小洒落た雰囲気に、手厚いサービス等は、皆無に等しい。そこにあるのは、古い建物とセルフ(注文は食券やモバイルで行い、出来た料理は自ら取りに行き、食べ終わった皿やグラスもお客が下げる)である。ただ、それにより食材や料理に割ける資源が増え、料理に対しては一切の妥協なく、むしろよりこだわりを感じるほどの徹底ぶりとなる。そこに僕はとても共感できる。だからあの価格であの味わいが実現できるのだ。
◽️コスパの先にあるもの─。
コスパの追求で終わらないのが、CEOの會津さんの素晴らしいところ。研究者でもある會津さんは、次のように語っている。
「生産側」の店と「消費側」の客という目的を異にする2つのコミュニティが当該レストランにおいて協働するこで、店の規範に変更を促し、新たな価値が生産・推進される過程、更なるイノベーションの過程を明らかにすることを試みて行きます。
コスパの先にあるイノベーションを模索しているのだ。飽くなき探究心が、おそらく世界をも変える。
いかがでしょうか。新しいタイプのフレンチでイノベーションの可能性をはらんだお店です!機会があれば、是非一度お試しアレ!
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