泉佐野駅をロータリー側に出て、左側に歩いていくと見えてくる。
GREENWOOD COFFEE
こんな言い方は失礼かもしれないが、泉佐野には少々お洒落過ぎる印象のお店だ。
座席はカウンターのみだが、店内の狭さは感じない。外を向いて座るカウンターと、厨房を向いて座るカウンター。その日の気分で座りわけることになるのだろうか。
座席はカウンターだけでも、コーヒーはちゃんとしたものをいれてくれる。豆の選定から、お湯の量や温度など、美味しいコーヒーをいれるためのチェックが入る。研ぎ澄まされた何かの儀式のような順序をへて、コーヒーが出来上がる。
そして、それはとても美味しい─。
コーヒーも奥が深い。豆の品種からはじまり、豆の焙煎方法や砕き方、お湯の温度や量やタイミングなど、多くの要素が絡み合う。
たかがコーヒーだが、されどコーヒー。要素の絡み合いの楽しさに魅せられた、こだわり職人はたくさんいるのだろう。
そんな職人のこだわりなんて興味なし!と言わんばかりに幼稚園児の娘は笑顔でアイスクリームをオーダー。
これはこれでウマイ。
軽食も取り揃えている。
店内は、リラックスできる心地の良い曲が流れている。
BGMだけでなく、全体的な「居心地の良さ」は、喫茶店における最重要ポイントとして僕は上げている。コーヒーが多少まずくとも、サイドメニューがイケてなくとも、居心地の方がプライオリティは高い。
そして、居心地が良ければ集中力が自ずと高まる。僕が喫茶店でやることと言えば、考え事をしたり、仕事を進めたり、本を読むぐらいなもんだ。だから、集中力につながる居心地を大切にする。
最近のコーヒーショップのコンセプトは、どこも安らぎの提供みたいなことになっていて、店によりその表現の仕方が違ってくる。
ここ「GREENWOOD」のようなお店は、大きなチェーン店よりも個性を出しやすく、自由度が大きい。こういった雰囲気を存分に感じることができるこんな小さな喫茶店を、僕はとても好む。
機会があれば是非!
おまけ。
GREENWOODの隣には、雰囲気のある居酒屋「浜ちゃん」がたたずむ。
GREENWOODも好きだし、「大衆酒場浜ちゃん」も好きだ。ただ、この2つが並んでしまうと、何とも不釣り合いで、がっかりしてしまう。誰が悪いというわけではないのだが…。