美味しいトンカツを食べた話。
今回は、お食事処 三好弥 業平店 のご紹介。押上で午前中に用事が終わり、慣れない土地で昼食を摂ろうと。孤独のグルメの井之頭さんみたいに、と意気込むもあんなに上手くはいかない。でも絶飯的な素晴らしいお店に出くわした。
営業時間:昼 11:00-15:00 夜 17:00-21:30
営業日:毎日 ※不定休
場所:東京都墨田区業平1丁目12−3
電話:03-3626-3448
webサイト:なし
では、さっせく。
◽️まずはビールで!
暖簾をくぐると、意外にもお客さんが多い。席を探していると、店員のおばあちゃんが「相席しておくれー」と。まわりを見ると何組かが当たり前のように相席をしている。相席したおじさんに気を遣いながら、まずはビールをオーダー。瓶ビールが運ばれてくる頃には、真っ昼間から飲めるビールに心を躍らせ、相席のおじさんは気にならなくなる。それにしても、真っ昼間からのビールは何であんなに美味いんだろう、といつも思う。柿ピーと共に、ビールを傾けながら料理を待つ。
◽️昔ながらの定食がサイコー!お店の外のホワイトボードに「本日のサービスランチ」のPR。安い!迷わず即決。
◆ ロースとんかつ定食 ¥700昭和感を漂わせての登場だ。懐かしさを見事にはらんでいる。長く同じことを続け、変えることの割合を最小限にとどめると、こんな価値が生まれるのか、と感心するほどに。現在でも十分通用しているその価値は、主役のカツにあり。サクサク感を追い求めている最近のカツをあざ笑うかのように、特製のタレなどで、しっとりさを含むころもに、絶妙な食感と懐かしの味わいを感じずにはいられない。逆に新しいまである。量もそれなりで、食べ応え抜群だ。脇を固めるキャベツやマカロニも、カツに同調するように懐旧感が漂う。パセリのアクセントが、懐かしさに花を添えてる格好だ。定食に白米、お新香、味噌汁を付け始めたのがこのお店なのか、と思うくらいに、ザ定食感がハマる。ひっきりなしにお客さんが入ってくる理由がわかる。長い年月をかけるからこそ表現できることの凄さを改めて感じることに。
◽️その他!
◆ 店内の様子昔から使われているであろう机と椅子が雰囲気を出している。4人がけテーブルが5席なので相席は必然の流れ。それでも食べたい魅力があるというわけだ。
◆ その他のメニュー壁にはズラリと美味しそうなメニューが並ぶ。正直こんなにあるとは思わなかった。揚げ物を中心にハンバーグや丼ものなど、その守備範囲は広い。他のメニューも食べたくなる。
◆ 創業について
都内にはこの「三好弥」がいくつもあり、雰囲気はどこも一緒とのこと。愛知県の三河地方から上京してきた「長谷川好彌さん」が修行を積み、1919年に創業。出身地の三河の「三」と自分の名前の「好彌」をつなげて、三好彌と命名したようだ。自分のところで10年修行をした者に、暖簾分けをしていった結果、都内に点在する格好になっている。当初は「ご馳走をリーズナブルに」がモットーで現代版のファミレスを連想させる。そのモットーは、今も脈々と伝承されていると感じずにはいられない。
いかがでしょうか。押上を訪れた際には、立ち寄ってタイムスリップ感を味わってほしい。他ではなかなか味わえない逸品です。機会があれば、是非一度お試しアレ!