ちょうど1年前に、ここ泉佐野に住み始めた。もう1年かと、時の過ぎ去る早さを痛感しながらも、記事数は100を超えないぐらいで、げんなりする。
そのげんなりを吹き飛ばしてくれたのが「だんじり」だ。今年、生まれてはじめて「だんじり祭り」を目の当たりにした。
だんじり祭りは、その激しさや地域性などが先行してしまっていて、祭りの起源なんかがよくわからない。
ググってみると、
神輿のお供として同行する山車や屋台のうちの1つだったようで、どちらかというと神事以外で氏子が楽しめる出し物に近い存在のものだったようです。
とある。
が、そんなことはあまり重要なことではなく、江戸時代ごろから始まったこの祭りが、ある程度カタチは変わりながらも、現在まで続いていることに敬意を表したい。
しかも、その祭りは義務感からきているものではなく、みな楽しんでいるのだ。
年に一度のこの祭りをみなで心待ちにしている。随分と早い時期から準備を始める。若い男は山車を引くために身体を鍛え、子供も先頭で山車を引いたり走ったりする。子供達はだんじりへの憧れを「だんじりごっこ」で表現する。女の子は髪型をエキセントリックな感じにして雰囲気を盛り上げる。老人は、それらを満足気に眺め、昔の「だんじり」を語ってみたりする。
これが文化なんじゃなかろうか。
新参者がその土地の文化を語るのはとても危険なのだが、脈々と受け継がれた伝統のお祭りをみんなが目の色を変えて楽しんでいるのを目の当たりにしてそんなことを思った。
「だんじり」の初心者であるが、毎年1度のお祭りで、地域の老若男女がひとつになれるのは羨ましいな、とふと思ったりする。
一日中やってるんだろうか。
夜は夜で趣が変わる。まだ今ひとつ「だんじり祭り」の流れや掟などを理解しきれていないところがある。よそ者から見える「だんじり」を綴ってみてもオモロイかもしれない。
また来年も楽しみにしておこう。