年が明けた。我が家でも「おせち料理」が正月を賑わせた。
今回は「おせち料理」のお話だ。
唐突に過ぎるが、この本をご存知だろうか?
「賛否両論」おせちの本 完全版 だ。「予約の取れない店」として知られる和食店「賛否両論」の店主の笠原将弘が書いている。
年末に妻が図書館で借りてきたこの1冊で、おせち料理への見方が変わり、行動が変わった。
おせち料理の一品一品にはそれぞれ意味合いがあり、昔の人が良い一年を願う想いが詰まっている。
今は実に便利な世の中になっていて、どこでも手軽におせち料理が買える時代になっている。だからこそ、おせち料理に向き合い、時間をかけて丁寧に昔の人の想いを噛みしめながら作ることに、大きな意味があるような気がする。それが、昔の人への敬意であり、礼儀でもあり、未来責任のようにも感じるから。
というわけで、今年は家族みんなでおせち料理を作った。笠原将弘さんの技術と考え方を大いに取り込みながら。
息子は田作りを、娘はきんとんを、僕は海老と鰤と牛肉を。妻はトータル的にコーディネートをする。皆、末っ子にいかに邪魔されないかに気を取られながら。
そんなふうにして、おせち料理完成までこぎつけた。その頑張りの結晶がこちら。
2段のおせち。
14の料理を重箱に盛り込んだ。
みんなで作ったので、より華やかに見えるし、より美味しく感じる。こういうのは自己満足で良いのだ。
日本の良き文化を楽しみながら、今後も正月を過ごしたいものだ。おせち料理作り、是非一度お試しアレ!
【おまけ】
本を参考に料理した過程を載せておく。参考になる部分があれば幸いです。
・「だし」をとる
・和風ローストビーフ
・ぶりの柚庵焼き
・えびのうま煮
・田作り
・きんとん
◽️「だし」をとる
かつお節50gに昆布20gに水2Lを準備し、
10分くらい煮出す。
そして、濾す。
出来上がり。このだし汁がおせち料理のもととなる。かつお節に昆布にこだわりたくなる。
◽️和風ローストビーフ
フライパンと鍋、一丁でできるかたまり肉のごちそうレシピ。イージー、なのにジューシー。
牛肉のブロックに、
フォークで穴をあけ、塩コショウをすりこみ、
ラップでくるみ、冷蔵庫に保管。
表面を焼いていく、
こんな感じに。
水3カップ、酒1/2カップ、しょうゆ1/2カップ、砂糖大さじ2と、
玉ねぎ(薄切り)1/2個、だし昆布5gを、
煮出してから、牛肉投入。
キッチンペーパーをのせて、粗熱をとる。
タッパーで保管。
完成。
いざカット。
◽️ぶりの柚庵焼き
香ばしい焼き目にさわやかな柚子の香りの漬け汁をからめるように焼くこと。
ぶりを切り、
酒大さじ1、しょうゆ大さじ1、みりん大さじ1、に柚子を1/4個混ぜる。
ぶりを一緒に30分ほど漬ける。
両面焼き、
完成。
◽️えびのうま煮
くるんと曲がった姿が長寿を願う、おめでたい一品。鮮やかな色と雑味を消す下ゆで必須。
えびの背わたを取り除き、
だし汁2 1/2カップ、薄口しょうゆ25ml、みりん25mlを準備。
えび投入、2分ゆで、
氷水に入れる。
さっきの混ぜたやつに、えびを入れ、保管で完成。
◽️田作り
豊作を願い作られるおせちの定番料理。香ばしく炒め、手早くからめるのがポイントだ。
ごまめを乾煎り。
砂糖大さじ1、酒大さじ4、しょうゆ大さじ2、みりん大さじ2、でタレを。
煎ったごまめ投入。
混ぜて、完成。
◽️きんとん
以上─。