いただきものの「肉まん」「あんまん」が、おそろしく美味かった、というお話。
これまで食べた「肉まん」「あんまん」の中で断トツに美味い、と家族の中で話は持ち切りになるほどに。
それを売るお店が、手作り台湾肉包 鹿港 Lu-Gang ルーガン だ。
店舗を構えているが、もちろんネット注文も電話注文も可能だ。だから、遠方の方でも入手可能だし、外出自粛のときなんかは重宝しそうだ。
営業時間:9:00〜 ※売り切れ次第終了
営業日:定休日が、毎週木曜、第2、4水曜
場所:東京都世田谷区世田谷3-1-12
電話:03-5799-3031
ホームページ:https://www.lu-gang.net/
そんな「鹿港 ルーガン」の点心が魅了するものとは一体何なのだろうか。
◽️皮の生地に度肝を抜かれる
我が家に届いたルーガンは、肉まんとあんまん。日持ちは、届いてから冷蔵で4日間か、冷凍で1ヶ月間だ。食べ方は、電子レンジでの加熱でも良いが、蒸し器や鍋で蒸した方が断然うまいとのこと。ここは、手間を惜しまずに蒸すのが正解だ。
では、点心の紹介と美味さの秘訣を綴る。
◆ 肉包【ローパオ】(肉まん)
◆ 餡饅【あんまん】(あん饅)
◽️皮の生地が前代未聞の逸品
点心は、どうしても中の具に気が行ってしまう、そりゃそうだ、それが味の核となるのだから。
でもルーガンの点心は、ひと味違う。皮にもこれでもかと情熱を注いで一級品に仕上げ、点心全体をレベルアップさせている。
はじめの一口で、その違いがあからさまに理解できる。極上のふわふわ食感(きめ細かさとしっとり感がそうさせている)で、これまで食べてきた皮の生地とはまるで別物のように感じてしまう。
そのどこまでもふわふわな食感と、中の具材とのバランスが絶妙で、具材の旨さを最大限に引き出している。そういう意味では、この皮の生地は、まさしく裏の主役と言える。
◽️無添加、そして手づつみ
「無添加」に「手作り」、両者とも好感を抱いてしまう魅惑のキーワードだ。両者の実現は、なかなか難しいが、ホントに美味いのはこれなんだと改めて思う。
◽️具材も忘れちゃあ、いかん
皮の生地にスポットが当たりがちだが、中の具材も一級品だ。
豚肉は国産の上質なものを使用し、ネギは台湾油ネギを使用している。それから、生の豚肉を包んでから蒸すことで、旨味たっぷりなジューシーな肉汁を実現している。
◽️ネット販売のメニュー
饅頭(まんとう)と呼ばれる蒸しパンは、生地の熟成時間をのばしてさらに手間をかけた逸品とのこと。
◽️創業者の想いがアツい!
店名にも"台湾"が入っているように、台湾の台中近くの"鹿港ルーガン"という地に、老舗「阿振肉包 振味珍(ゼンウェイゼン)」があり、その味だという。
創業者の小林貞郎さんが「この味を日本の皆さんにも食べてもらいたい!」と想い立ち、修行に入り、門外不出とされていた味をはじめて外に出すことを許可され、日本での出店となったようだ。
このエピソードは、アツい想いを物語るには十分過ぎる。が、食には「その地で食うから美味い!」の通説がある。
僕が若い頃、沖縄で飲んだオリオンビールに感動し、大量に持ち帰ったが、自宅ではあの感動は現れなかったし、インドネシアの代表調味料であるサンバルソースだって、インドネシアではあんなに美味かったのに、日本で食べるとサッパリだった。
家で食べるおにぎりと、山登りの後のおにぎりは、同じはずなのに、美味しさは雲泥の差となる。
そう、こういう通説あるあるは、誰しもが身をもって実感していることであろう。
でもこの鹿港ルーガンは、この通説を凌駕している。創業者もこの通説が頭をよぎったに違いないが、本物を見抜く自信と、好きなものと心中する覚悟があったからこそだろう。これを「アツい想い」と言わずに何と言おう。
◽️お求めやすさ
一級品の材料を使い、強いこだわりを持ったお店が作る肉まんなんて、いかにも高価な印象を抱いてしまう。
が、そんなことないことにまたびっくりさせられる。肉まんが180円、あんまんが150円とコンビニの肉まんとほとんど差がないのだ。(ネット注文だと、5個や10個単位での購入となるが)
このお求めやすさは、「日本の皆さんにも食べてもらいたい」の創業者の想いが詰まっている証なんだと思う。
鹿港ルーガンの点心、いかがでしょうか。美味しさ、お店の想い、お求めやすさ、この3点に魅了されたら買わない手はない。
是非一度、ご賞味いただきたい、感動レベルの逸品を堪能アレ!後悔なしです!