ある日突然、荷物が届いた。あれは確かゴールデンウィークあけの火曜日だったような気がする。
なかみは、銀座千疋屋のアイス「銀座プレミアムアイス」だった。
しっかりとした高級感をまとい、絶対的な美味しさをカップの中に秘めている。まるでそんな雰囲気でたたずんでいる。
これまでの人生で、こんな高価なアイスを食べたことがあっただろうか、いや、おそらくない。自分から好んでこんなアイスを買うほどアイスが好きなわけでもないしお金もない、千疋屋とも仲が良いわけではないので、これまで出会わずして出会わなかったというわけだ。
自分では絶対に買わないようなモノをプレゼントされると、嬉しいものだ。例えば、花だったり、誰かが引き寄せないと気付かないようなモノ(今回の千疋屋のアイスもそうだ)だったり。
送ってくれた親戚に感謝だ。
どれから食べようか、と迷ってなかなか選べないでた。すると、息子と娘がうまそうなアイスがあると勝手に食べているから、もう手に負えない。子供はガリガリ君でも食べればいいのだ。
千疋屋のアイスと子供に、線引きをしておき、タイミングを見計らってアイスを食べる。だが、そのタイミングがとても難しいのだ。酔っ払ってしまっていたら、味わいを忘れそうで嫌だし、食後の満腹状態もどこかね。かと言って、腹ペコ状態で食べるモノでもないだろうし。
というように、食べようと思っても、もっと良いシチュエーションがあるんじゃないかと躊躇が顔を覗かしてしまうのだ。
そして、いつの間にやら子供にペロリと先にいかれてしまうのだろう、そんなことなら、はじめから息子と娘にくれてやる。
唯一食べたマンゴーは、サイコーに美味しかった。そのへんのアイスとは比べられないくらいのクオリティだ。さすがは、フルーツ屋さんのアイスである。
是非、プレゼントに自分へのご褒美に、お試しアレ!