もうこの歳にもなれば、髪型なんかあまり気にならなくなる。なんだって構わない、まではいかないが、相手が不愉快にならない程度であれば。身だしなみは相手のためで、お洒落は自分のためで、そのへんを履き違えてはいけない。
「なんだって構わない」と思うのは、東南アジアの経験があるからだろうか。
http://www.shogot1978.com/entry/20161002/1475391590
東南アジアは激安の値段で、最高なヘンチクリンにしてくれるのだ。
いつも行っているお店で、いつもの髪型をオーダーするぶんには、何のためらいもない。しかし、お店や髪型を変えようとすると、途端に不安が付きまとってしまう。
まぁ、また生えてくるもんだから不安になる必要はないのだが…。
比べるつもりは全くないが、泉佐野でお世話になった散髪屋をまずは並べてみる。
① Shampoo
いこらもーる内にある「Shampoo」には時々行く。シャンプーやドライヤーなど選択式なので、何かと節約もできる。安いわりには腕前もそれなり。待ち時間をモール内でつぶせるのもよい。美容院だ。
② カットパイン にしきのはま店
脇浜1丁目の交差点近くに店を構える。ほぼほぼ貝塚だろう。安さがウリか?知り合いはこぞってここで切る。
1度だけ息子と一緒に来たことがある。息子は大絶賛していたが、僕はそこまで気に入らなかった。誰が悪いとかではない、散髪屋とは相性みたいのがあるから。床屋さんだ。
http://www.happy-t.co.jp/shopcms/info_3699.html
③ ひまわり
鶴原の駅の近くに店を構える。小さなお店だが朝は8:30からやっている。床屋さん。
リーズナブルで上手にやってくれる。店員の2人は兄弟とのうわさも。
話はガラリと変わって、
つい先日、髪を切った時の話だ。
ボサボサにのびきった僕の頭を見て、妻が短髪を僕に提案してきた。ネットか何かから引っ張ってきた写真を見せながら。それを見た娘は、それに激しく賛同する。
妻と娘の意気投合を尻目に、僕はあまり乗り気ではなかった。何となく悪い結末が待っていそうだったから。あるいは、不安が付きまとったのかもしれない。
でも、僕は家族のために勇気を振り絞って短髪にしてみることにした。
妻が提示した短髪の写真を散髪屋の店員に見せ「これにして下さい」と。店員は、躊躇のカケラも見せることなく「わかりました!」と、カットをスタートさせた。
結果は散々だった──。
これだと東南アジアと変わらないのかもしれない、というのは誇張し過ぎだが、いろんな意味で散々だった。
決して散髪屋の技量が足りない訳ではない。店員からは一生懸命さが見てとれた。そして、家族は素敵な短髪のパパを求めただけだ。
誰が悪いというわけではなく、
そもそも、ネットから引っ張ってくるカットモデルなんてとってもカッコイイのだ、僕と比べてはいけないくらいに。
顔だけではない、頭のカタチも髪質も耳の位置も額の広さも違うのだ。
だから、どんなに店員が頑張ってみたところで、そのカットモデルの短髪に僕は近づくことはできなかったのかもしれない。
短髪になって帰ってきた僕を見た妻は、爆笑をしていたが、優しい娘は笑いを抑えながら「似合ってるよ」と言ってくれた。
やれやれ。
幸運なことに、僕はハゲあがる心配は今のところまだない。だから、髪はまたのびてくるのだ。うむ、取り返しがきくから全く問題はない。
さて、次はどこの散髪屋に行こうかな。