のっけからあれだが、イスラム教徒(ムスリム)の食事は大変だ。
豚が入っていたらダメだとか、断食の決まりとか、色々とイスラム教におけるルールがあるから。
でもそれらのルールは彼らにとっては、生まれた時からのことなので、ごくごく当たり前の習慣で、別に大変でもなんでもないのである。
大変なのは、異なる食文化同士の人間が、一緒に食事をするときだ。どちらかが折れたり、我慢をしたりしないといけないからだ。
少し前にムスリムの関取が話題となった。関取だけではない、ビジネスでムスリムが日本に来ることも増えてきている。そんな時代背景を捉えて、ハラル食品の取り扱えや、ハラルレストランが増えたりしている。
ダイバシティな世の中になっているこのご時世、様々な多様性が世にあふれ返ってきている。
そんなひとつの事例として…。
今回は、ハラルレストランの和食 折紙 浅草 のご紹介─。
浅草にあるのだが、そういう観光地にハラルレストランがあると、何かと助かる。
イスラム教徒に安心して食事をしてもらえる、というのもあるし、日本食を豚やら何やらの心配をせずに堪能できる、という点もある。食において、縛りの多いムスリムなので、せっかく日本に来ても否が応でも食に対して消極的になってしまう。異国の地で食を楽しめないと、楽しさ半減で、それでは、とてもかわいそうだ。
そんなときに、この「和食 折紙 浅草」のようなハラルレストランは、ムスリムに対して胸を張って安心を提供できるのだ。
この日はランチを食べた。
鶏照り焼き 2,000円
小鉢3種盛
日本食の繊細さや彩りを楽しむことができる。
天麩羅ザ日本食の天麩羅を食べずして、日本に来たとは言えないだろう。
小煮物落ち着ける優しい味わい。
鶏照り焼き富士山の溶岩石を使用して、パリッパリに焼ければ美味しさ倍増。
甘味甘さ控えめな日本のスイーツだ。
詳しいメニューはこちら↓
https://www.origami-asakusa.jp/menu/
他にも、日本の鍋を楽しめるメニューがあったりする。
鶏寄せ鍋 1,500円
鶏すき鍋 1,800円
ディナーはもっと豪華になる。
これで、和食は思う存分味わえる。
店員さんに外国人(この日はインドネシア人だった)もいるから、安心だ。
日本の美味しい料理をムスリムの方にも楽しんでもらいたい、という気持ちが伝わってくるお店だ。もちろん、日本人も美味しく食べられる。
日本食は、奥が深い。和食が、ユネスコ無形文化遺産に登録されているように、季節の旬を取り入れたり、出汁の繊細さだったり、見た目の彩りだったり、楽しむところはたくさんある。
無形文化にも目を向けると、日本がより楽しくなるというものだ。
店内─。とってもきれいで洗練されている。
ムスリム用にお祈り部屋もきちんとある。
ムスリムを東京案内する際には、是非お試しアレ!安心して料理が楽しめますよ。
場所はこのへん。浅草駅の近く。