先日、泉南のイオンに行ったら、こんなのをやってた。
「足圧バランス測定器で無料測定会」なるもの。おもしろそうだったのでやってみた。
これに乗っかると測定が始まる。すると、
すぐにパソコンに結果が表示される。ゴルフのドッグレッグコースに見えなくもないな、とか考えながら自分の足圧バランスを眺めていると、「こりゃあ、良くないですね〜」の声が僕の思考を遮ってきた。そして、それがセールストークの始まりの合図となる。
無料ほど高いものはない、とよく言われる。これも「無料」なのだが、その代償は購入の誘いを受けることだ。
その購入の誘いが、自分にマッチしているものなら、それほど素敵なことはない。しかしながら、大抵の場合、そういうのはマッチしないことが多い。
僕の足圧は、かかとに集中していて、腰痛や肩こりなどにつながると。そうならないために、靴に「中敷」を入れて足圧のバランスを取れば、素敵な未来が待っているという。
素敵な未来は欲しいけど、とてもじゃないが確約なき「中敷」のために福沢諭吉は渡せない。
「無料」を受け取っている身としては、無愛想に断るのは気が引けるので、「無料」を受け取った感謝を示しながら、丁重に断る術が必要となってくる。
「無料」を受け取った時点で、立場が逆転し、アドバンテージを取られた状態で話が進められてしまう。「無料」にはそんな効力がある。
こんなことは、わかりきっていたことだが、自分の足圧バランスを知りたい欲求が勝ってしまった結果である。
おそらく、この無料測定会はもうやっていないだろうが、無料に出くわした際は一呼吸いれることにしましょう。