「田んぼの学校」ってのは良いなぁ、っていう話。
昔は、誰しも一度は田んぼで手伝いをしたことがあったんじゃないだろうか。
だから、自然とコメのありがたみが分かり、ご飯を残したりなんかできないのだ。田んぼの手伝いをすることで、感謝の気持ちが、知らないうちに備わるのだ。
僕は、小さい頃には田植えなんかやっていない。手伝ってもなかったかもしれない。でも、祖父や祖母が田んぼを耕しコメを育て、お裾分けされていたので、食べ物に対する感謝の気持ちは、かろうじて持てたのかもしれない。
最近の子は、そんなことに触れる機会がめっきり減っている。もちろん最近の子に罪はなく、時代がそうさせてしまっているのだ。田植えは、もう流行らなくなってしまったのだ。
田植えが流行らなくなったことで、大切な何かまでも、ないがしろにされそうになっている。
そんな状況に「待った!!」をかけたのが「田んぼの学校」だ。
子どもゆめ基金(独立行政法人 国立青少年教育振興機構が大元)の助成金の交付を受け、泉佐野の青年団が中心になって運営しているのが、その「田んぼの学校」だ。
参加人数に限りがあり、抽選で約30組が選ばれる。年間行事が決まっていて、格安(1家族1500円/年 ぽっきり)で参加できるのだ。そのメインが、田植えと合鴨だ。
田植え。
土地を持っているか借りているかしているようで、そこに参加者たちで苗を植えていく。田んぼを耕したり水を引いたりはしないが、ドロに足をつっこんで苗をひとつずつ植えていく行為で、田植えの大変さは体験できる。
植える前植えた後
秋には収穫までする。自分たちでコメを育てて食べるまで。とても良い体験だ。
これが1週間後─。着実に苗が育っている。秋が楽しみになる。
合鴨。
この田植えは、無農薬でやる。害虫は合鴨さんに食べて頂くのだ。
どこかから仕入れた合鴨のヒナたち。これを田んぼに放つのだ。害虫を食べて大きくなった合鴨を、秋にはみんなで食べる。もちろん、目の前でシメてすぐに食べる。この体験もなかなかできない、生き物を殺して人間の食事になっている現実に直面できる。
こんな「田んぼの学校」素敵じゃないですか!?
毎年、春ぐらいに小学校から応募用紙が配られるようで是非、当選ゲットしてみてください!