おかきの話である。
大阪は泉佐野にきてから、ウマイウマイと食べているおかきがある。
辻茂製菓有限会社 がつくるおかきである。辻茂は「ツジモ」と読む。一度聞いたら忘れない。
創業は昭和14年で、昔ながらの製法で製造している。進化がないとも言えるが、大切なこだわりを変えていない、とも言える。僕みたいに、ウマイウマイと食べている人間がいるのだから、結果、変えずに正解だったのだ。変えていたら淘汰され潰れていたかもしれない。
店舗は、阪南市の本店と下記4店舗。
・泉佐野イズミヤ店
・岸和田カンカン店
・いこらも〜る泉佐野店
・イオンモール日根野店
泉南地域のみで細々とやっている。あるいは、泉南地域で幅を利かしている、とも言える。
先日、いこらも〜るの店舗をのぞいてみると、こんなのをやっていた。
大好きなおせんべいに、辛さのバリエーションが加わっていた。「普通」と「中辛」と「激辛」だ。昔ながらの製法を続けながら、味のバリエーションは色々とやっているのだ。
この激辛らー油せんべいが売り出されたのであれば、食べない手はない。
もうすっかり第一線からは退いてしまったが、僕は辛いもの好きで、インドネシアにいた頃は現地の辛いものをバリバリと食い漁ってきた人間なのだ。どんくらいの辛さを提供してくれはるのか、と否が応でも興味が湧いてしまう。
僕は迷わず「激辛」の購入を選択したのだが、妻曰く「現役を離れてしばらく経つから中辛ぐらいで様子を見たら?」と。
確かにそれは一理あるなと、見栄を張らずに美味しく食べようかと、やけに説得感があり僕は「中辛」を購入。
辛さがクセになる。どんどん食べていると、どんどん辛くなる。辛さがどんどん蓄積されているかのように。次回は「激辛」だな。
激辛らー油せんべいだけではない。他にも美味しいおかきが沢山置いてある。
中でも僕のお気に入りはこの「わさび醤油マヨネーズ」だ。ベースのちょうど良い塩っぱさに、ワサビが程よい刺激を与えながら、マヨネーズが懐の深いまろやかさで全体を包んでいるような、そんな感じ。
こんな風にして「辻茂製菓」は、泉南地域に根をはってきたのだろう。泉南地域の方々が好んで食べ続けているから今日まで続いている。
色んな賞もゲットし、メディアでの紹介もあるようだ。素晴らしい。
でも、もっともっと知られて良い商品だと思う。こういう、にわかに出来ない代物が、名物となりお土産の常連になっていくべきなのである。
泉南地域を盛り上げる一品として、是非とも頑張って欲しいと願うばかりだ。