えっ?あのお店がパン屋やってる、の話。
今回は、HUG BAKERYのご紹介。9月にオープンしたまだまだ新しいパン屋さん。オープン直後に訪れた時は長蛇の列。「待ち時間30分」の看板と警備員さんが、にらみを効かし駐車場に入れない有り様だった。今回ようやく、入店にこぎつけた。
それにしても、どうしてオープン早々にこれほどまでの人気を博せるのだろうか?
営業時間:11:00-18:00
営業日:定休日は水曜日
場所:大阪府泉佐野市羽倉崎1丁目4−1
電話:072-463-3517
webサイト:https://www.instagram.com/hugbakery_/
では、さっそく。
◽️あの老舗和洋菓子店が…
「HUG BAKERY」の横文字の店名からどうしてどうして連想できようか。大阪が誇るあの有名店「むか新」がパン業界に打って出たのだ。
なぜ今パン屋なんだろうか?
老舗のお菓子屋と言えども、例外ではなくコロナウィルスに苦戦を強いられている。外出が減ったことで、必然的に進物(人に差し上げる品物)需要が減り、売上が下がっている。そのマイナスを補うためにベーカリー事業を立ち上げた運びだ。(3〜4年前からパン業界への進出の検討は始まっていたらしくタイミングもちょうど良かった。)
そこには、焦りよりも戦略が見え隠れする。コロナの影響を見据え、すぐに舵を切ったスピード感は目を見張るものがあるし、和洋菓子の技術のパンへの応用にも目処が立ったのだろう。
それに「地域に密着して気軽に立ち寄って頂きたい」をコンセプトに、低価格を実現し(和洋菓子で原料は手に入りやすいのかもしれない)、店内で焼き立てパンを短いサイクルでどんどん提供している。
こんな評判があるなら、行列もうなずける。
◽️お味の方は?
和洋菓子屋とてあなどることなかれ。パンは美味いと好評だ。購入したパンをご紹介。
◆クリスタルメロンパン「むか新」で大人気の「こがしバターサブレ」の製法を活用したメロンパン。こちらも焼き立てを購入。表面はまさに「焦がしバターサブレ」を彷彿とさせるカリッと感で、中はふんわり。これで¥140なら、買わない手はない。
◆伊賀牛の牛すじとろとろカレーパンこちらも焼き立てが並んでいた。伊賀牛の牛すじをトロトロになるまで炊き上げたカレーが絶品。¥220なり。
◆白玉きな粉こちらも焼き立てで、目の前で完成を見届けながらの購入。持ち帰った頃には多少へしょげてしまうが、まさに和洋菓子のノウハウを活かしたような一品だ。¥160なり。
◆クロワッサン「クロワッサンでそのお店の実力がわかる」と、昔誰かが言っていた。が、それは味の違いがわかる肥えた舌の保有者が言えるセリフだ、と最近わかった。しかし僕のような肥えてない舌だって悪くない。何だって美味しいと思える方が何かと便利だから。
美味しさは大前提だが、低価格、焼き立ての確率、むか新のブランド力、このへんが行列の要因となり、そしてその行列がまた人を呼び込むのだ。あっぱれだ。
◽️その他
外観からもわかるように、老舗和洋菓子店が考えたとは思えないお洒落な店内。奥には、ピザ売り場も。
パンの種類は何と100種類以上。和洋菓子のノウハウでアイデアが豊富にでるのかもしれない。甘いパン、しょっぱいパン、惣菜パン、冷たいパン、焼き立てパン、何だって揃っている。
焼き立てのパンがどんどん並んでいく様は活気があって心地よい。
機会があれば是非一度お試しアレ!