素晴らしき魚屋を訪れた話。
今回は、中定鮮魚店 のご紹介。武蔵小杉での所要の際、車で通る度に気になっていた。ある時は、行列ができるほどの賑わいをみせる。ようやくタイミングが合い(お店の目の前に2台ぶんの公認の駐車スペースがあるのもわかったし)、念願の訪問を果たす。
営業時間:11:30-19:00
営業日:定休日が毎週水曜日
場所:神奈川県川崎市中原区小杉陣屋町2丁目13-1
電話:044-722-7248
webサイト:https://www.instagram.com/nakasada_fish52/?igsh=MXJscDU0d3J5dXhlcA%3D%3D
では、さっそく。
◽️美味しそうな鮮魚がずらり!
どこか懐かしさをはらんでいるのも魅力のひとつ。今やほとんどの魚屋はスーパーやデパートに入る中、人の往来が少ない場所にお店を構えるのは、とても稀である。そして、その雰囲気は昭和の魚屋に近く、懐かしさすら覚える。お店の大部分を占める大きな冷蔵ウインドウの中には、実に様々な種類の鮮魚が上品に居座る。刺身は綺麗にもられ、夕日を浴びながら輝きを放つ。まるで、この場所で刺身として盛られるために生まれてきたような、そんな集大成感すら漂う。白いトレイにラップを巻かずに並べられているので、新鮮さがより伝わってくる。どれも各々の魅力を思うがままに振りまいているので、良い意味で選択に苦慮してしまう。もちろん刺身だけでなく、包丁の入っていない魚介類も充実の品揃えだ。加工食品まであるのは嬉しい。夕食の食材がそろいそうだ。
全体的に抜群の鮮度で、しかもリーズナブルときたら、人気が出ないわけがない。仕入れ先はわからないが、この鮮度を保つ独自の仕入れルートを確保している時点で、勝負アリだ。
◽️いざ実食!
とても素敵な魚屋に出会えたことで、大満足で帰宅の途につく。購入した品の鮮度を落としたくない意地が、車のスピードを早める。さあ、今日はお祝いだ、と言わんばかりの豪華な食卓に。
◆ 生食用牡蠣 三重県産 ¥780/皿まずは牡蠣。こんな大ぶりで鮮度も有しているので破格である。このプリプリ感は新鮮な証。レモンをしぼり、塩を少々落として、一口で頬張る。口中に磯の香りが広がり、牡蠣独特の旨味を感じると、恍惚となる。いやー、幸せだ。この瞬間のために生きていると言っても過言ではない。調子に乗って日本酒まで開栓し、至福のひとときに。
◆ こち ¥650お店で、どれを買おうか迷った挙句、お店の方に何がおすすめかを尋ねたところ、この「こち」が即答で返ってきた。ならば、と。もうすぐ旬を迎える「こち」を先取り。それでも、コリコリ感とさっぱりした風味は健在で、絶品そのもの。
◆ もり合わせ ¥650最後に「もり合わせ」4種を楽しむ。どれもやはり新鮮で素晴らしき逸品だ。かんぱちに、まぐろに、サーモン、たこ。いつもの王道達が、これでもかと貫禄を見せつける。
写真でもわかるように、とにかく鮮度が抜群でひとつひとつの質が高い。なので、普段食べるモノより確実に美味しいと感じる。
◽️その他!お店の柱には「店内改装」のお知らせが。これだけの人気店なら、改装もうなずける。ただ、個人的な想いとしては、この昔ならではの絶妙な雰囲気が大好きなので、洗練された近代的な感じの改装ではなく、今の良き部分が残ってくれることを期待したい。次回の訪問はおそらく改装後、楽しみだ。
いかがでしょうか。川崎市内では、No.1の鮮魚店と言っても良いぐらい、質の高さがウリで、それでいてリーズナブル。県外からの訪問者も多いという。機会があれば、是非一度お試しアレ!