「さのぽ」をご存知だろうか?泉佐野市民なら知らない人はいないだろう。
泉佐野の地域ポイントカードで、加盟店で買い物をするとポイントが貯まり、そのポイントを使って買い物ができるのだ。
まあ、どこにでもあるようなポイントカードだ。
密かに、このさのぽの「プレミアム商品券」の争奪戦が物議をかもしていた─。
「プレミアム商品券」とは、さのぽに現金をチャージするとおまけポイントが加算されるのだ。商品券は、下記の2種類ある。
①子育て応援プレミアム商品券
・1セット10,000円チャージでき3,000円ぶんのおまけ付き
・1人4セットまでチャージ可能
・販売セット数は、5,000セット
②一般プレミアム商品券
・1セット10,000円チャージでき2,000円ぶんのおまけ付き
・1人4セットまでチャージ可能
・販売セット数は、5,000セット
この商品券の争奪戦だ。
みんな「おまけ」が目当てなのだ。最大で12,000円の「おまけ」がもらえるのだから、十分魅力的だ。
これをゲットするために、行列ができるのだ。泉佐野駅近くの、さびれた「駅上商店街」がにわかに活気を帯びた格好になった。
こんなに並ぶ。
こんなに並ぶもんだから、並び始める時間の指定ができたり、整理券が配布されたり(また整理券に並ぶのだが)、急にルールが色々とできたようだ。そのルールに不公平感が見え隠れし、多少の混乱を招いたようだ。
僕は、販売最終日の昼の12時頃に並んだのだが、早い人は朝の6時から並んでいたという話を聞いた。
今回の担当者は、行列に並んだ人々に色々と文句を言われていたという話も聞いた。
市が地域の活性化を図りたい気持ちはよくわかる。
今回の「プレミアム商品券」で、市は総額2,500万円を投じているのだ。年2回やっているので、年間ざっと5,000万円だ。市の予算のどれくらいを占めているのかは、わからないが、金額的に大きい。
思い切った企画に賞賛を送りたい。
が、もっと対象者を絞って、誰への応援なのかをはっきりさせないと、ばら撒きに似た印象を受ける。ばら撒きに人が群がって、不公平感で苦情と文句が投げつけられる。せっかくの取り組みが台無しとなる。
今回失敗と思ったなら、反省して次回に活かせば済む話だ。もっと市民が喜ぶ何かを。
個人的な感想として、プレミアム商品券をゲットするのにこんなにも苦労するなら、割りに会うのか合わないのかわからなくなってくる。
だから、チャージ完了時に担当の方に聞いてみた。来年もやるんですか?と。
「来年はやらないかもしれない。やるなら、抽選会にします」と。
反省会は始まっているようだ。来年が楽しみだ。