遅まきながらではあるが、母の日に「なるほどな!」と思ったお話。
今回はこの 母の日とうふ で話を進める。
あの男前豆腐店株式会社が手がけるこの豆腐、豆腐で感謝を伝えるというオモシロイ商品だ。もちろん期間限定商品で今は販売していないのでご注意を。
個性的な豆腐を世に送り込んでいる男前豆腐らしい商品である。
◽️どんな豆腐?
味はいたって普通で、母の日仕様で見た目に工夫を凝らしている。
裏を見ると、何が起こるのか、もうおわかりだろう。容器に型をとっている。
すると、豆腐にかけた醤油で文字が浮き出てくる。なんて素敵なアイデアなんだろう、と素直に思う。大豆が織りなすマジックかと子供たちは大喜びだ。
ママ おいしいごはん いつもありがとう だいだいだいすき
こちらは文字がよくわかり、大成功。
お母さん いつもありがとう 長生きしてね 大好きだよ
こちらは、豆腐を出す時に少し崩れてしまい、失敗。
愛
労力をかけずして素敵な演出ができるのは、買いたいと思わせる常套手段だ。センスを感じる豆腐である。
◽️誰が思いついた!?
ホントにオモシロイ発想だな、と思って色々と調べてみると、さらにオモシロイことがわかった。
こちらを読んでもらえれば一目瞭然だ。
https://jp.open-up.tskg-hd.com/ideas/saltoffcup/
https://prtimes.jp/main/html/rd/amp/p/000000003.000049660.html
ちょっと意外だが、発想の源は「日本人の食塩の過剰摂取をなんとかしたい」という壮大な目的にある。
容器メーカーの東洋製罐グループが、おいしい健康と共同で開発した容器が、そもそものはじまりのようだ。
これが元祖だ。減塩豆腐容器ソルトーフカップ(Salt Off Cup)なるもの(ネーミングセンスまで抜群だ)。容器や豆腐で計量ができるのだ。豆腐にかける醤油の量をはかることで、減塩につなげているのだ。
豆腐の入っていた容器を計量カップがわりに。
かけたい量だけ、豆腐に流し込む。減塩だけでなく、積み重ねるとお財布にも優しくなる。
1ccの醤油できれいな模様が浮き出る。男前豆腐もきっとこの流れの中にいるのだ。
中身を守るためになくてはならない容器ではあるが、使い終われば捨てられる。その捨てられるまでの過程の中で、役割がひとつ加わることでその価値はグッと上がる。
ましてやプラスティック。世の中の流れ的になるべく使わない風潮の中で、そんな価値が示せれば求められる存在となれるはず。
◽️来月の父の日も?
父の日が1か月後に控える。子供たちは母の日と同じように、また「父の日とうふ」を探して買ってくるのだろうか。
男前豆腐店は、もうしっかりと準備をはじめているようだ。パターンは変わらないが…。
豆腐の容器がひと工夫で価値を上げたように、子供たちの父の日ギフトへのひと工夫を期待したくなる。