いこらも〜るの道を海側から山側に車を走らせ、井原里駅を超えると、目立たないが寿司屋がある。
パッと見、民家のように見えなくもない。その名も「松寿司」だ。
噂では、美味しい寿司を食べさせてくれると聞いていたのだが、どんなものかと、初めて暖簾をくぐってみた。
休日の昼であったのだが、予約やら先客やらで、カウンターしか席は空いていなかった。店員は何かに追われているように忙しくしており、完全な個人経営の寿司屋だ。
ランチメニューは、お得感を出すと相場は決まっているが、それでもこのお値段。期待は膨らむが、財布も気になる。
◽︎にぎり寿司定食
上品なカタチのにぎりが、どこか心地良さそうに並ぶ。
◽︎うどん定食
これに、にぎり寿司定食と同じにぎりがついてくる。うどんの容器が高級感に拍車をかける。
ランチメニューの他にもメニューは勿論ある。
値段を見ると、ん〜と唸ってしまう。頻繁に来るタイプのお店ではないことがわかる。回る寿司屋なら、もっともっと食べられる。これも質と量のバランスだ。
◽︎特上にぎり
大将に言わせると、上にぎりにするくらいなら、特上にぎりにしておいた方がお得感があるとのこと。
まあ、もう美味いの一言だ。確実に新鮮な魚を工夫して、にぎっている。
寿司と日本酒は抜群の相性を誇る。ソーセージとビールのように。
もちろん日本酒は置いてある。「久保田」は美味しいお酒で、しかも千や万ではなく"紅"を用意しているあたりが、また高級感を後押ししている。
"紅寿"をオーダーすると、何と3種類が並んだ。
どれも「朝日酒造」の純米大吟醸だ。
これを3種類飲ませてくれた。大吟醸だけあって、どれもスッキリの味わいで、お寿司がすすむ。
久保田のせいではないのだが、「シャコ」を追加注文。
この寿司屋にくる1週間ほど前に、あの青空市場でシャコを買い、自分で処理をした。 うまく殻が剥けなかったりしたので、プロはどんなもんかとお手並み拝見的な意を込めて。
圧巻と言わざるを得ない。スピードや綺麗さは流石で、盛り方も子を少し見せるカタチでとても美味そうになる。
シャコはやはり、死んでしまうとどんどん旨味がなくなるそうだ。
ちなみに、こちら↓は、自宅での調理の記事。 http://www.shogot1978.com/entry/2018/04/24/日本の初夏のお裾分け─。
話を聞いていると、常連さんが多いこのお店。ネタが切れたり、満席になると、すぐに暖簾を引っ込めてしまうようだ。
それは、こだわりがあるということだと思う。
なかなか常連までの道のりは遠いかもしれないが、絶対に美味しい寿司屋だ。
何か特別な時に来るのも悪くない。気さくな大将が迎えてくれますよ。
場所はこのへん。
※最新の記事はこちら→https://www.shogots1978.com/entry/2020/12/27/213218
参考にされたし!