少し前に、井原里駅の近くにある、とっても美味しいお寿司屋さんを記事にした。
https://www.shogots1978.com/entry/2018/05/13/213114
何かの時はここで食べたい、と思ってしまう「こだわり」と「品」がこのお店には見え隠れしているからだ。
今回も店内で食べたかったのだが、事情があって、はじめて持ち帰りをした。
やはりこだわりを持った板前さんだ。
握りたてが一番美味しくなるように、段取りしているから、持ち帰りは避けたいという。しかも、基本的にはやっていない、と。
そこをわかった上での持ち帰りならと、しぶしぶ持ち帰らせてもらった。僕もできることなら目の前で握られたお寿司を食べたかったのだが、しぶしぶの選択だ。(裏を返せば、そこまでしてまでも食べたいということだ)
持ち帰りは基本的にはないので容器もプラスチックだ。パッと見はスーパーに並んでいるモノと変わらないようにみえる。
が、きちんと盛れば、立派な「松寿司」 だ。寿司も人と同じで外見で判断してはいけないのだ。
味はもちろん絶品。家族みんなが「ん〜」とうなる美味さだ。握りたてだと、さらに美味さが増すことを考えると、おそろしくなる。
お気に入りのお酒「奥播磨」をご一緒させると、もう幸せの絶頂が見えてくる。
幸せの絶頂を迎えそうなのに、まだある。
鯛だ。お祝い事ということで、松寿司の板前さんのはからいで、鯛の尾頭付きのプレゼントだ。
その昔、エレファントカシマシの宮本さんが「悲しみの果てに 何があるかなんて オーイェ!」と叫んでいたが、「幸せの果てに 何があるかなんて オーイェ!」と叫びたくなったぐらいだ。
そんなこんなで、お祝いを幸せにやり過ごした。
そんな中、冒頭で「松寿司」には「品」があると述べたが、お店における「品」とは何だろうか。
昔、誰が言っていた。
もちろん美味しい料理は条件に入りそうだ。素敵な内装や立派な置物もそうなのかもしれない。
でも、「お店の品」を決めるのは、客層なんじゃなかろうか、と。お店側が繰り広げた世界観に、どんな客層が呼応しているのか、ということだ。
僕も気をつけなければならない。持ち帰りをゴリゴリお願いなんかしてたら「松寿司」さんに愛想つかされ、出禁になってしまうかもしれない。「松寿司」の客層はきっと素晴らしいから。