「つまみ」次第でお酒の美味しさも変わる、と個人的には思っている。
だから、美味しい「つまみ」はないものかと、いつもアンテナを張り巡らしている。そこには、もしかすると食に貪欲な卑しさのようなものが含まれているのかもしれない。
しかし、いくらアンテナを張ってみたって、そんなしょっちゅう、目にかなう新たな「つまみ」が見つかるわけではない。
妥協に似た諦めのようなものもあり、現実的には、これまで食べてきた「つまみ」の中からチョイスしなければならないのだ。だからといって、これまでの「つまみ」に満足できないわけではない。満足感はあるが、感動がないだけなのだ。
そんな風に思いながらも、アンテナを張り続けていると、向こうからやってくることもある。
妻が友人から頂いてきたようだ。
見た目は「なんじゃこれ!?」と眉がひそまる。いくら眉をひそめたって、答えがわかるわけでもない。食べ物なのかすらもあやしくなってきそうだ。
その名も「チーな」らしいが、名前を聞いても、まだピンとこない。
正解はこちら。
どうやら、クリームチーズと奈良漬が手を組んだようだ。
僕は、クリームチーズが大好きだし、奈良漬も好きだ。好きなもの同士を掛け合わせて美味しくなるほど、料理は算数のように簡単にはいかない。
しかも「クリームチーズと奈良漬」は、「欧州のべっぴんさんと、日本の田舎っぺ大将」みたいな組み合わせで、ミスマッチ感もスゴイ。
これをやってみようと初めに考えて実行した人は素晴らしい。たぶん、多くの反対があっただろうに。たぶん奈良漬のありとあらゆる可能性を探りまくったんじゃないかと。
「洋風のものと和風のもの」、こういう見方をしてしまうと、全く別モノという先入観が入る。が、発酵モノの独特のツーンとする感じは紛れもなく共通点だと思う。発酵文化は、代表的な食物を保存するために人々があみだした知恵の結晶だからだ。
他にもあるかもしれないが、もともと共通点が多い両者が、出会うべくして出会ったのかもしれない。
なんじゃこれ!?と思っていた「チーな」だが、食べると絶品そのものだ。こういう流れで、感動は訪れる。
「うむ、実に美味しい!」と。
この「チーな」が、新たに僕の「つまみレパートリー」に加わった。
是非お試しアレ!
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まだアマゾンにないレア商品ですよ!